
アウテリアタイガーで、お庭を施工させていただいたお宅をご紹介します。
ご紹介させていただくお庭は「予約制」で見学OKですよ!
岩越様邸
周囲の景観に配慮しながら機能性も追求。
立体的で奥行きのある、広々としたお庭に

熊本市東区の静かな住宅街に新築された岩越様邸。一帯は市の景観保護条例に基づいた風致地区で、敷地面積に締める緑被の割合や中高木の植栽が細かく決められた場所。そうした条件を満たしつつ、広々とした快適な庭を実現したい。そんな思いで、外構全体のプロデュースをご依頼いただきました。
植栽なども含めて立体感を意図したデザイン。
効果的な光の演出も、昼と夜で違う表情を実現。

「建物があっさりしたデザインなので、広い敷地が寂しい感じにならないか不安でしたが、スペースの生かし方で立体感を出してもらえたと思います」と、ご主人。この地区一帯に求められる緑化の思想や規定に則って弊社がご提案したイメージは、和の情緒を感じさせながらもモダンな印象を与えること。具体的なポイントとなったのは、車庫周りを含めたアプローチからエントランスへの動線とデザイン、植栽、そして防犯面も考慮した照明の3つでした。
車庫コンクリートには車がない時間帯の印象も考慮し、アクセントとして中央にアプローチと同じ自然石を使用。門柱を挟む形で動線を分けた来客用の車庫スペースには、花壇を設けて温かみを演出。段違いに配置した門柱によってL字型となったアプローチは、距離が伸びたことで石畳がより効果を増し、「実家を思わせるシックな雰囲気」(岩越様)を演出。隣家からの視線を遮るために取り付けた側面パネルは、同時に自転車の雨避け、埃除けとしても機能しています。
また多くのライトを設置したことにより、門柱に施したインゴットのライトアップで温かさを加えるなど、光のアングルにバリエーションをつけることで、夜間には昼とは違う表情を建物に与えています。同時に、ライトは住宅地で夜間の通行量が少ない上に、ご主人が深夜に帰宅することもあるご家族にとって防犯の役割も果たしています。
家族の成長とともに、少しずつ変化していく庭。

そして何より喜んでいただけているのが、芝生の奥に広がる約15平米の砂地です。「将来的には家庭菜園としても使いたい」というプランをお持ちの岩越様ですが、5歳になる息子さんにとっては大のお気に入りの場所。近所のお友達も集まって連日砂遊びに興じているとのこと。植え込んだ樹木には金柑やブルーベリーといった実の成る樹木を入れ、ご主人が幼い頃に過ごした実家がそうであったように、植物や土に触れる環境は息子さんの健やかな成長を支えるものとなりそうです。
「塀などで完全にクローズにするのではなく、穴空きブロックや柱を利用することで圧迫感を軽減しつつ、建物とのイメージも統一しました」と弊社の担当者が述べる通り、適度な間隔を設けて敷地内の様子がうかがえる仕上がりが、全体的に奥行きのある表現を実現しています。

取材を終えて・・・