
アウテリアタイガーで、お庭を施工させていただいたお宅をご紹介します。
ご紹介させていただくお庭は「予約制」で見学OKですよ!
金子様邸
「信頼とコミュニケーションの醸成。
ひとつひとつの積み重ねでいいものができました」

濃い緑の夏木立に覆われた高速を抜け、向かったのは熊本県の最南部にある人吉市。ご夫婦お2人で暮らす金子様のお家には、大きくどっしりと広がる石貼りのアプローチが誇らしげに横たわっています。その脇には美しい枝葉のヒメシャラがそっと佇み、涼しげに葉を揺らしながら優しく迎え入れてくれました。
自分たちの『これから』のために
自ら考え追及した、自分たちらしい“外構”

お仕事の関係で40数年を熊本市内で過ごされた金子様は、定年を期にご主人の故郷・人吉へ。広い敷地の中、母屋と小屋を解体し、奥様と2人で過ごす平屋のお家を新築されました。「市内に住んでいる時、仲良くしていたご近所さんの外構がとても感じが良くて。タイガーさんで工事をしたと聞いていました」。そのため、熊本地震の影響でハウスメーカーでの外構工事が難しくなった時、迷わず弊社に来店下さったのだとか。「アポ無しで突然伺って、敷地図を見ながら自分たちの考えを伝えて帰りました。すると、担当の穴見さんから連絡があって外構の概略の説明をして頂き、以降はデザインや製品の選択など、具体的な打ち合わせを積み重ねていきました」。実は他にも1社見積を依頼されたそうですが、アバウトな提案に驚き、すぐに断ったそうです。「穴見さんの人柄と、タイガーさんの具体的な提案が契約の決め手でした(笑)」と、ご主人。「しょっちゅう電話しては色々な注文をして…すごくうるさかったと思いますが、嫌な顔をせず真摯に対応して下さって、本当にありがたかったです」と、奥様も感慨深く頷きます。そんなお2人が重きを置いたのは『管理の要らない』外構づくり。年をとっていく自分たちのために、敷地の隅々まで気を配り、納得いくものを形にして行きました。
手を掛ける所と、そうでない所。
きちんと分ける事が、日々の暮らしを穏やかにする。

圧巻は、敷地の中央に設けられた広い駐車スペース!細長い敷地に建つ金子様邸は、通り沿いに古い家屋が残っているため進入口がとても狭く、車を敷地の中でUターンさせざるを得ません。それならばと、全面をコンクリートで仕上げたのは金子様のご希望でした。「土の部分を残したり、コンクリートの中に砂利やリュウノヒゲを入れるのも良いですが、結局手が掛かってしまうので…」。管理の面を最優先に考えて、汚れにくいピンコロでラインを入れたり、花壇スペースも最小限に。幅2mにも及ぶ石貼りのアプローチはゆったりとしたアールを描き、玄関へ吸い込まれるように伸びています。「雨に濡れると濃く鮮やかに表情が変わり、とても綺麗です。カーポートも柱が邪魔にならないし、大きさに余裕があるのでゆっくり停められます」。一転、お庭には溢れんばかりの木々が茂り、目隠しのフェンスと相成って癒しの空間が広がります。自分たちで見て、聞いて、四季を通して楽しめる樹木を選定されたのだとか。「リビングの窓から覗く緑に癒され、季節の良い時はテラスで食事を楽しんでいます」。自分で選び育てるからこそ愛着が湧き、そういうものがどんどん好きになっていく自分が不思議と、ご主人は笑います。ご実家から受け継いだ水鉢にはめだかが泳ぎ、とある教会の壁として使われていた石材が静かに鎮座し、日本刀職人が作った花台、手作りの表札、コンクリートには奥様直筆の記念の文字。玄関前の側溝は、化粧蓋を使用して美しい景観に。細部にまでこだわり、手を加え、自分たちで少しずつ作っていく終の棲家。充足に満ちたお2人の笑顔は、いつまでも尽きる事はありませんでした。

取材を終えて・・・